誰も気づいてはいない。もちろん、本人でさえも。この学者にとって託宣理論魔術《オラクルコード・ソーサリー》は最適すぎた。 その明晰にして突飛な頭脳に組み上げられた理論だからこそ、彼は繋がるはずのない"存在"とパスを通じてしまった。 彼は変わらない。これからもずっと、ずっと。きっと死ぬまで、否、死んでも気づかないのかもしれない。 それでも事実は残酷で。この世界は彼がしんでも"奴ら"とつながっている。 (出典:剣と魔法の世界 in Organia)