手渡された物を見て、私には不要だと首を横に振る。そう言ったところで彼は引き下がる性格でないこと――それに機嫌を損ねやすい性格であることはよく理解している。案の定、彼は眉間に皺を寄せて舌打ちをしたあと、何で断るかな…。といつもより低い声で呟いた。