目の前の男の形相はまさに修羅。 鉄のにおいが回りに巻き散らされる。それすらも彼の日常の内なのだろうか。 仇なすものは神であれ斬り伏せると何時だったか彼は口にしていた。 それは、確かに、真実であった。 体の回りに気迫が形をなしているように見えた、そして、彼は構えた。 「新靜壱、参る」