小さな光を燈す。
彼女は籠の中の鳥。 重い鎖に縛られても、世界を識りたいという気持ちは抑えられず。 鳥は飛べなくても、鎖の主から目を盗み、足を引き摺り、ゆっくりとした速度で歩みだす。
「色が違えたとしても、それが特別な事とは思わない。 外の世界は沢山の色で溢れているんだ。きっと、僕もその色の一つに過ぎないのだから」