異形の者に怯える人間達の手により深手を負った夢魔の娘は古い建物に逃げ込んだ。 現れたのは己を打ち滅ぼす神の信徒。死を覚悟した彼女だったがどうやらこの神父は目が見えないらしい。 己が夢魔とも知らないで救った男のその夢に、夢魔の乙女は渡れなかった。 渡れば己の姿が見えてしまう。己が命を保つよりこの男に敵と討たれるのが何より辛い。 故に夢魔の乙女は人の娘の芝居を打つ。彼が己を悪魔と気付くまで。