記憶なき吸血鬼の乙女は教会の修道士の男に救われる。 曰く、美しい女性を放っておけないというその白き男は甲斐甲斐しく彼女の世話をしてくれた。 衣食住、そして吸血鬼としての生き方までも。修道士に紹介されて出会った人生の先輩はやや、いやかなり厳格だったが乙女は修道士の好意に報いる為に奮闘する。 そうして生きる術を取り戻した乙女は己がいかにして吸血鬼に至ったか探る為に旅立つ。 全てをのうのうと忘れた事すら忘れながら。