「わたしはね、アーニャ。……きみは人助けが必要なひと?」 薄暗い洞窟の中、思考する鉱石は悩み続けた。自分はどう生きればいいのか、どう幸せになればいいのか。意を決して飛び出した外界で少年を助け、目覚めたのは人助けの嬉しさ。それでも世界中は救えないという壁にぶち当たって、助けてくれた聖騎士。なら最初の恩返しは、彼女の為に。