宝条夏陽 [胸を張って]
レア度:
L
7年以上前に更新
俺はいつだって支えられていたんだろう。だって、支えを失くした俺はこんなにも脆い。結局、幼い頃から何も変わっていない。そう自分を責める夏陽だったが、考え込む間に何度も入る外からの下手くそな慰めにとうとう笑いがこみ上げてきて。……お前たちがいなくなっても俺は独りじゃないんだな。ーー幼い頃に止めた足を、ようやく一歩、踏み出した。
「守ってもらってばかりのこのままじゃ恥ずかしくて、とてもじゃないがアイツらに顔向けできない。成長して、それからーー改めて、礼を言いたい。胸を張ってありがとう、と」