滝上蓮華 [俺は俺のために]
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L
7年以上前に更新
いつだって、蓮の中には死んだ幼馴染の面影がシミのように残っていて。思い返してみれば、結局は彼のために生きたような人生だった。それを自覚した途端、なんとも言えない複雑な感情がこみ上げてきて、『また』彼に腹が立った。……『縛って、ごめんね』、そう聞こえた気がした。だから、やめた。
「俺はここから俺のために生きる。俺のために飲み食いし、俺のために時間を使い、誰かを守るのも葬るのも自己満足。全てが俺の気分次第。アイツに絆された俺様がバカだった!ここが滝上蓮華のスタート地点だクソッタレ!」