目を背けて終わるんだろうと見限っていたこの人生。完全に異物だと思っていたこの力。全てを異常な力のせいにして、押し付けて。嫌いだった。異常な自分が。嫌いだった。嫌いだった。せめて『死』に意味を残そうと思った。その過程で見た自分より若いヤツらが抗う姿。きっと、感化されたんだ。だから、向き合ってみた。
「俺は何かをいとも簡単に傷つけられる力が恐ろしかった。……でも、それも俺なんだよな。参ったね、強さを抑え込んでると思ってたら、弱さから逃げてたなんて。かっこ悪ィな、俺」