初めて会った時から彼は憧れだった。未熟なディーラーだった俺に丁寧に、華麗にイカサマなんて無くても勝てる方法を教えてくれた…でもそれはただ酒で酔っていただけらしい。 疲れて起きた時にはこのカジノの中には大量の罪のない首なし死体と血に濡れても宝石のように輝く彼が錯覚を起こして、駄目だ、気持ち悪い、吐き気が…なんで、なんで… 「此処を何処だと思っていたんだ?戯けが。」