勿忘草と血の呪いを
レア度:
★4
8年弱前に更新
初めて会ったお主は寂しそうだった。
助けたら、無き声をかけたらいつしかお主は吾輩の後をついてきた。
殺し合いに巻き込まないようにお主と長い長い一時を過ごしていたら不思議な感覚を覚えた、温かった。
思い出したんだ、本当の愛は血ではないことくらい、赤色でもないことくらい。だから1人じゃなくなった彼女が片思いではない本当の愛に触れられるように私は首枷を切った、しかし吾輩を忘れないでいて欲しかった。
…1人が苦だったのは吾輩の方だったというのか。
『もう一度呪うことを許しておくれ、ディエ』