仲間はみんな死んだ。遠距離にいた私だけ、たまたま偶然生き残った。一矢報いるなんてそんなたいそうな力も残ってはいないけれど、それはここで負けを認める理由になんてなるものですか。ひとかすりでも多く傷を。「でもまあ、そうですわね。どうせ死ぬならみんなと一緒に殺してくだされば良かったのに」