「アーサー・カークランド。喫茶店のマスターだが、……そうか。では手短に話を聞こう。紅茶を用意するから待っていろ」 子供の頃から頭のいい子だった。家族を喪って力に目覚めてからは、勝利の女神のように戦場を駆け抜ける。生まれや境遇に対して特に悲しみもない。それが、自分にとっての普通だったから。だが知らないことがある。人間性とは何なのか。人間的感情とは何なのか。抜きん出た頭脳でも答えは分からず、その様に彼の情報屋は困ったように笑っていた。