気がつくと立派な部屋の中にいた。どこだ、ここ。"俺"、どうなったんだっけ。何も思い出せない。 目の前に座る男の人が"俺"を見て口を開く。 「今日からよろしく、"爪蕗"」 つまぶき。……爪蕗、ああそっか、俺の名前だ。 「はい、肋角さん」 赤い目がゆるりと細まった。