愛花日高。兄が残した時計がピアノの音とともにゆっくりと動きはじめる。 ひどく懐かしい音色に魂が解き放たれるのを感じた、彼が望んでいたのは死でも神でもないのだ。 たった一人この手をとってくれる人がいたならば 「…やっと会えたな。アイク。」