昔むかし――天上には、仏にお仕えする[紅沙華の女神]と、その女神をお護りする[白沙華の騎士]がいらっしゃいました。 ふたりは同じ花であり、同じ花なのだから、常に共に在り、永久に共に咲くものだと思い込んでおりましたが―― (サラジュの前世?)