ただの子供に神の言葉は聞こえない。ただの言葉に人々を救う力はない。 しかし彼の言葉は生まれつき人を狂わせるものだった。狂った人々が虚言妄言を真実だと信じ込んでいた。 子供はただそれを眺めるだけだ。それを見て憐れだと思うか、愉快だと思うか。その真意の言葉は人々には伝わらない。