『私は長い間、それこそ物心ついてからずっと、生と死についていつも考えていた。呪術師の家系なら私も呪術師になることに違和感を覚えたことはなかった。今でもそれは変わらない。 しかしながら、呪術は魂を蝕み、血を薄くし、例え呪いが返らずとも私たちは短命である。』
生きること、これからの人生、縋り付いた先のその宝石に、その宝石を、自らを、呪う。 呪った。悔いはない。悔いはなかったのだ、彼には。