かつて英雄と呼ばれていた祖父を亡くし森から出た弓使いは、聖女と出会った。 それからの日々は危険と隣り合わせで、けれどかけがえのない時間。
そして聖女の最期の歌を聞きながら、弓使いは唇を噛み締め、ただ前を見据えて弓を引く。 これは英雄と呼ばれる人と、笑って死んだ偽物のお話。