どうして、この仕事を選んだのか。 初めは、父と肩を並べたかったから。次は、母を守りたかったから。 気が付けば、父も母も目の前からいなくなってしまって。けれど、約束だったから。 父の跡を追って、追って、あの背中はいまだ見えなくて。 ふと立ち止まって、父の守ってきた世界を見ていると、どうにもこうにも泣けてくる。 貴方が残したこの世界は、私の肩にはまだまだ、幾分か重いようだ。