うねる八本の足を従え、深い青から遠い遠い頭上の世界を見上げる。 何、もうきっと私を知る人だっていなくなった。何の問題もないだろう。 ただ少し、道を外して生き延びてしまっただけのこと。
ーーもしかしたら在り得たかもしれない物語の、更にその先のお話。