「極東の夏は暑いからな。お前らヨーロッパ育ちじゃ死んじまうだろう、ってことで今日からクールビズだ。詳しくは俺を参考にしろ。」
眩く輝く白ワイシャツ。ネクタイは無く、第一ボタンはがら空き。首筋に光る玉の汗。今日はやけにテンションが高い。片頬を吊って笑い、うちわをパタパタと揺らす。 単純に、いつもの格好を我慢しなくて良くなったから、というだけだ。