始まりに巻き込まれ、歩み、必死に手探りして、笑って、泣いて、そして終わりを見た。 晴れやかでいて、困ったような笑みを浮かべて狂った神と共に消えた弟を、彼は生涯忘れない。
世界の行く末を知っても、彼は崩壊していく世界に留まる事を選んだ。 「彼は最初から最期まで傍観者であった」と、魔女は言った。