ある世界に狂った神がいました。 神は生まれてくるひとりの人間を世界の人柱として設定し、育った頃に使いを出してその人間を自らの下へ連れてくるよう命じました。
贄がその選択を拒否した末路。 主神たる狂った神を世界に根差した樹ごと屠ったその結果、世界の崩壊が確定した。
怒り猛った狂神は、最期に贄と裏切った使いに呪いをかけました。 そして彼は、今日もどこかで自分の名前だけを記憶に残して目覚めるのです。