戦女神に選ばれ、後に転生して人間へ戻った元英霊。
生前はとある砂漠の国にある街で暮らしていた。 十を過ぎた頃、街は隣国の襲撃を受け炎に包まれた。 妹と共に逃げる最中爆風に飛ばされ、ようやく立ち上がった彼の目の前に広がっていたのは、頭をかち割られた妹と、その前に佇む赤黒い鎧の女だった。
後年、彼は反乱軍を率いて国を取り戻すべく各自を奔走した。 そして、最期は味方を逃がすための囮となり、敵将に打ち取られた。 この数ヵ月後、反乱軍は国を取り戻した。