近しき空虚の存在のものであれば、聖性に接すれば途端に爆ぜて死ぬような不浄の存在でも耐えられる程度に聖性は薄まる。本来ならまみえぬ逝き物が場を共にした時、そこでは永らく争いつづけた聖邪の壁が取り払われ、ただ じゃれ合う小動物のもたらす平穏だけが訪れるだろう。