奇術師、というのは堂々真っ直ぐ立たなければならない。 手の動きも視線も、怪しいところはあってはならない。
いくら自分を照らすライトが眩しかろうと、この時ばかりは目をしっかり開いていなければいけないのだ。 さあ本日も開幕、自分が主役の舞台である。