「あいしてる」 消える間際発動したのは、母からの最後の贈り物。 死ぬことを許されない呪い。 ひとりになった少年は花の名前を与えられ、広がった世界へと一歩ずつ歩みだす。
悲しいことはあるけれど、怖いことはあるけれど、苦しいことはあるけれど。 傍にいてくれる人達は、こんなにも暖かく。 時計の音は、そっと背中を押してくれるのだ。