「あ」「ああ」「あ」「あ」「ああああ」「あ」 世界を飲み込む底なしの深淵であり、終焉を招く災厄であり、終末を描く堕落と悪夢の魔法。彼女に喰われたものは永遠に喪われる。意思も記憶も持たない彼女だが、銀色の髪をした男の首をいつまでも大事そうに抱えている。──いつかは其の頭も食べてしまうのだろうけど