すめらみことの御戯れ、其ノ壱
レア度:
★7
7年以上前に更新
なぜか巫女の装束に身をお包みになって、市女笠をおつけになり、銀の飾りと鈴がついた錫杖をお持ちなさる幼い崇徳院の御姿。
本来巫女は女性が受け持つものである。しかし、どうやら崇徳院は好奇心に負けてしまわれ、御自分からそれらを着てみてしまったご様子である。
それはそれは愛らしくお似合いなのだが……本当にこれで院の御心はお満ちになられるのだろうか。
「我が着こなせぬはずがあろうか、いや、なかろう!
ふふふ、どうだこの杖さばき! 本職の椿姫や詩歌、透にも勝るとも劣らぬ出来ではないか!」