「二人目は逃げたんだよ。恐れおののいて。逃げ場なんて、なかったけどな」 公園で遣る瀬無さそうに暮らす男いた。 汚らわしい、近づくのもおぞましいほどの風体で、生き恥を晒してるのだと彼は自嘲した。 それでも生きているのは、まだここにいるのは… 何故なのだろうか。