「あなたはだぁれ?どうして泣いてるの?」 夢渡りの少女。彼女はいつからか夢を橋かけ、世界を渡る。その先に、出会いがあると信じている。 ふわふわと明るい茶髪が揺れる。傍の黒い狼たちは嬉しそうに跳ね回る。 ここでなら、彼女は決して弱いだけの子供ではないのだ。