血が流れる。誰も、もはや誰も救いの手を差し伸べなどしなかった。 ずりずりと這いつくばりながら、どうにか前に進もうとしても、まともに進むことすらできない。 口からついて出るのは、痛みで熱を孕んだ諦念のため息だった。 「…………私の人生とは、いったい何だったんだろうなぁ」
きぃ。車いすのきしむ音に振り返っても、そこには誰もいなかった。