僕は背も低いし、顔がかっこいいわけでもない。取り立てて言えば薬草の調合と足の速さくらいしか能がない。 それでも僕は、優秀な兄者と姉者の弟で、愛しい恋速の兄なんだ。 兄者は成人した。姉者も強くなっている。恋速だって、もっと成長するだろう。僕は三番目。まだまだ伸び代だってある。もっとしっかりしなくちゃ。