大昔の大戦時代、彼___彼女、あの“物体”は一度だけヒトの形をとった。水の大精霊、その名をウンディーネ。移り変わりが激しい彼は、いつも同じ姿ではいられない。水であるがゆえに、その流動は止められない。ヒトに興味がある、興味がない、つまらない、楽しい___彼女の溢れんばかりに存在する数多の精神は、分霊となって初めて確定する。 水の精霊たちの性格が一定ではないのはそのため。