「ねむい」うとうとしながらも必死に目を擦って眠気を吹き飛ばそうとするロマニを見てマーリンは首を傾げる。「生理かい？」「男のボクに月経前症候群が来るとでも？　死ね」「突っ込みはキレッキレなのにね」くすくす笑い、ついと朝焼け色の毛先を摘まんで揺らした。「ま、順当に考えれば徹夜したからさ。そろそろ休みたいという身体のサインだよ。医者がそれを見逃してはいけないぞぅ？」「ぐうの音も出ない正論」よろりとベッドに倒れ込み「おやすみ」と囁いた次の瞬間には寝息を立てるロマニに、マーリンも「お休み」と囁き微笑んだ。