"ボクは君のような幸せ者が嫌いなの"　桃から生まれた桃太郎。彼は鬼の母が川へ流した最後の希望でした。自分を鬼と気づかず鬼を殺してしまいました。それでよかったのです。鬼たちは幸せそうに死にました。モモタロウは自分の正体を知って、角を隠すことをやめました。お供した動物は悲しい鬼の味方をするよというのでした。鬼はそれを聞いて俯いて涙をこぼすばかりでした。････それがオニタロウが生まれる際に吹き込まれた偽の記憶。ほんとは桃太郎のお話と絶望を混ぜ作られた。でも彼は自分が本だったなんて思っていないのです。