僕の真の名を教えてあげよう。ーー東寺、幾縷。幾重にも重なる縷縷たる流れに乗るもの、つまり、普遍的に言えば観測者さ。まあ、少しばかり物語に手を加えたりもしているが、ほんの些細な事だよ。これから僕は、もっと『幾縷』らしくならなくてはならない、つまり(以下略)