アイのカケラ4
レア度:
★2
6年以上前に更新
狂乱の如く走り去る人の群を、物陰に隠れてやり過ごした。来てはいけなかった。言いつけを破ったのは自分達。滲む視界の中、逸れた皆を探して人のいない方へ、方へと向かう。
気がつけば戦いの真っ只中に居た。駆けつけて貰えなかったら、消えたのは自分。ああいう時、皆、動かない。怖いから。私が弱い所為で、鮮血を浴びた。冷たくなった手を感じた。あの日確かに、目の前で。
あの日消えたその人が、朝起こしに来るんだ。
ねえ、コレは幸福と思って良いのかな。
アビリティ: | 奇跡の実感 |
種族: | 記憶 |