彼は自嘲する。この俺が王などとはとんだ皮肉だと。強さの果てに手にできたのは「異形王」などという陳腐な肩書きだけだったと。
既にこの名に興味はない。欲しければ持っていくがいい。だが、我が宝に手を付けようと言うのなら逃れられぬ死を覚悟せよ。