正しき者の願いのみ叶え、悪しき者は罰する。人の思いから生まれながら、神の代行者となった奇跡の星。 彼女はいつも正しかった。彼女が善であることを誰も疑わず、彼女も信じきっていた。
故に彼女は、善だけで全てが救えると、信じて疑うことをしなかった。
「わたしの、何が間違っていたの」
全てを愛し、全てを愛さず、全てに愛され全てに愛されなかった奇跡届ける願い星。 砕けた彼女の魂は、死してなお疑うことを知らず、善意で世界を救おうと蠢き出す。