子ヤギ兄弟の末っ子である彼女は幼く、まだまだ警戒心が足りない。 出掛けていく親ヤギである彼は何度も何度も彼女に向けて言う。 オオカミには気を付けて、絶対に戸を空けてはいけないよ。 彼もまさか帰宅した先でオオカミを打ちのめす末っ子を目の当たりにするとは思わなかったのだ。