全てを救うことなど到底不可能なことは理解している。 守りたいと腕を伸ばしても指の間をあっさりと通り抜けていくことも知っている。
それでも、諦められない自分に呆れる。 生きている限り足を止める気はない。 無様だろうと足掻くことをやめる気もない。
その姿はまるで地団駄を踏む子供のようだ。