【無情、必定、最期の時】 ああ、國が泣いている。城が攻め落とされている。多くの民達が嘆いている。余は、この國こそが、この美しい桃國こそが、春を象徴する國だとずっと信じていた。信じていた、のに。 「まだだ、まだ……まだ終わっ、て……」