実は銀翅と蓮華の間に生まれた子だが、ある事情から玄鋼と梔子に育てられており、遙や蓮華はその事実を知らない。 銀翅の意志を受けた玄鋼の手により、あまり本家の毒気を受けずに育った。元より銀翅の過去を知らないため、銀翅のことは「山の神の遣い」としか思っておらず、そもそも銀翅のことを人間だと思っているかさえ怪しい。 十六夜にその力を認められた後、やがて或る男と夫婦となり、姓を「狐塚」と名乗った。