もとは、銀翅の祖先の陰陽師によって封じられた狐と血を分けた狐である。 銀翅と出会った十六夜は銀翅と取引をし、十六夜は銀翅の妻として瑠璃と名乗って山を降り、しばらくは何事もなく暮らした。受難を経て銀翅の魂を喰らい力を得た十六夜は、一夜で村を滅ぼした。が、赤子の娘を喰うのを躊躇い、生かし、育てた。娘には「家督は性別関係なく、長子に継がせるように」と厳命し、余程のことがない限り、見守ることに徹した。