蒼影と麻酔
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SR
4年以上前に更新
私の『必要』になってくれた人。
『友達』だと思っているのは、きっと私だけの一方通行。
それでも構わない、だって貴方は言ってくれた。
その手を取れば麻酔が楽にしてくれることを、知ってしまったのだ。
みすみす手放せる程、私は苦しさを求めてはいない。
寄せる信頼もその笑顔も何もかも、貴方の作り出したまやかしだと言うのなら。
たとえそうだとしても、私は健気に無知を貫き遠そう。
――嘘も突き通せば真となるように、虚像も信じれば実像になれば良いのに。