【処刑:唄を忘れた金糸雀は】倉場栗栖
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SSR
5年弱前に更新
鳥籠の中にある椅子に縛られ、閉じ込められた栗栖。目の前には歪な鳥のロボットが。
パクパクと鳥が嘴を動かすと、栗栖がプログラミングしたリョウカの歌が流れ出す。
ノイズ混じりのその音は彼の鼓膜をギリギリと揺さぶり、ついにはバツン、と彼の世界から音を奪った。
鳥のロボットがガクンと首を振った。それと同時にパーツが落ちる。落ちたことで声が出なくなった鳥のロボットはひどく焦っているようだ。舌を拾ってはくっつけようとするがくっつかない。
遂には目の前の栗栖から舌をもぎ取って、また歌い出したのだった。