【罪悪感と執着と】護式 冬馬
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2年以上前に更新
すまなかった。
ありがとう。
これからもよろしく頼む。
・・・そんな言葉が軽々しく出てくるなら苦労はしていない。
きっとあいつは俺のことを恨んでいるに違いない。
・・・そう、俺が思いたいだけに違いない。
分かっている。推理できている。
あいつは俺の隣をまた歩けることに対して純粋に喜んでいる。
それがどうしても嬉しくて申し訳なくて。
仄暗い感情が顔をチラつかせる。
顔に出ない鉄面皮が、今だけは役に立っている。